2019年01月10日

大人の遊びの一環として

2/10に西荻窪のTerraで、さとうさちこさんというシンガーソングライターが
ジョニミッチェルナイトをやるということで、ベースを弾いて欲しいと頼まれまして、
しかも内容的にShadows and Light 多めということ。

本格的にベースを始めた時からジャコが大好きだった僕にとっては簡単な決断では
なかったですが、最近はカントリー歌手活動が多くなってきていて、ベース弾きとして
あまり見られなくなってきていたので、やって見ることに。

大好きなので、やるからには適当にはやりたくないんです。
かといって個人的にShadows and Lightぐらいからジャコの崩壊が
始まっているので演奏の内容的にはあまり関心できないという。

さとうさんにも、あのまま弾いちゃうと歌うの大変かもですよ?と
聞いて見ましたが、問題ないとのことでした。

トリビュートバンドにも懐疑的な印象しかない僕にとっては
自己否定にもなりかねない行為だったんですけど、じゃこに対する
個人的なお礼と、本当にShadows and Lightにおけるジャコの演奏が
ベース弾きとしてどうなのか?を検証するという意味でトライしよう
ということに決めました。

決めたら楽しいものです。
通常のライブの場合、その時の箱やメンバー雰囲気などに合わせて
音量や演奏を決めていくやり方で音楽を造っていくので、答えを探す
のが作業といった感じになるのですが、今回は答えは決まっています。

一つはそのままにトライすること。いわゆる完コピです。
ベースでこれをするのは、作業過程はすごく簡単で、実演が非常に難しい。
ベースラインのほんのちょっとした違いや、本人的に不本意であろう箇所
まで真似まくるわけで。かっこいいフレーズや素晴らしいアイデアは
バンバン頭に入るわけなんですが、?マークがつくフレーズや細かい
シンコペーションの違いはあっても音楽的にはそれほど影響しない箇所など、
譜面に書くのはそれほど大変じゃなくても覚えるのは大変です。

楽器始めたてのファン感覚であれば突進できるんでしょうけど、
40過ぎのおっさんにもなると、自分のベースプレイというものが
確立されてきているので、相手がたとえジャコであっても、ツッコミどころ
には突っ込まざるを得ません。めんどくさいという気持ちと、
自分も大人になったなーという甘酸っぱい?感覚が交互にきます。

そこでもう一つの方法ですが、いたこプレイ!
これは意図的にライブやレコーディングでもやる時があります。
今回の場合だと今ここにああの時のジャコがいたら?という
アプローチが適切と思われます。
そうすることで自分のフィルターを通したジャコという
デフォルメ的な存在を創り出せるので楽しさ倍増!!
唯一のデメリットは聴いてる人や、メンバーの持つジャコ像
と重なるかどうか?という点です。

ベース弾き以外にとってのジャコ像ってかなりざっくりしてて、
フレットレスっぽいサウンド(フレットレスじゃ無くても可)
時折聞こえるハーモニクス
サンバーストボロボロののジャズベース
こんな感じでしょうか?心のなかでピノやパーシー・ジョーンズ
を思い浮かべていても通用することは難しいです。

ざっくりと演奏することでそれっぽさは出せるんですけど、
それは個人的に許せないので、細かくなって行きます。
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権に近い感覚です。

とにかく僕がどんな演奏をするかは当日見た人だけが確認できます。
自信がある人は、どの曲はアルバムバージョンだったとか、
完コピは何曲あったとか、そういうのにチャレンジするのも
一興かもしれません。

とりあえず楽器に関しては、過去最高のそっくりサウンドの
ジャズベースを手に入れたので、すでに8割クリアです。
HumpBack Engineeringの戸田さん。
そしてコンデンサーソムリエの名取さん。
まだ終わってないけどありがとう。

ちなみにこのジャズベース、ライブの後に使い続けるかは未定です。
欲しい人にはチャンス有りかもですよ!!



posted by shinjibass at 15:06| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月18日

数年ぶりにライブを観て来ました!

トリプルドラム、8人編成の最新版のキングクリムゾン。確かにドラム3人じゃないと出来ない音楽。お金のためだけに再結成してナツメロを繰り返す世の中の流れとは真逆の攻撃的な音楽。僕が最近のジャズやフュージョンバンドに感じていた不満に対する完璧な答えの一つとともに、想像を超える素晴らしい音楽でした。作曲、編曲、全てに関して予定調和ってなに?みたいな独自路線を突き進み、完成されたオーケストラであると同時に時には悪魔の様なメタルバンド、時にはハードなジャズバンドへと行ったり来たり。ここまでの表現をするには即興重視だと到底辿り着けないでしょう。それでいてしっかりロックバンド。50年の歴史は伊達じゃない!ロバート・フリップがこんなに凄い人とは知りませんでした。同じイギリスのバンドでも嘘で塗り固めた映画のヒットを利用して世界ツアーを決めたバンドがありますが、そんなナツメロショーにお金を払うくらいならキングクリムゾンを観に行きましょう!ロックの進化系が聴けますよ!!
posted by shinjibass at 17:30| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月16日

一事が万事。

2018年の10月の後半、念願のアメリカツアーを経て、ライブや
レコーディングもしつつ、ルート66を西から東へ進む旅を終え、11月。

今のアメリカの良い所、悪い所、自分なりに見たものと、実際とのズレに気づき、
フロイドを通じて知り合えたミュージシャンの
レベルの高さに驚き、それに無理なく溶け込めた僕と文が今までやってきた
こと、音楽や言葉に対する努力が間違っていなかったことを確認できたのは
大きな収穫でした。決して『お客さん』になることがなく、仲間として彼らと音楽を
創ることが出来たのは、日々の努力の賜物。

ミュージシャンになろうと決めた時から、日本でどうのこうのは考えず、世界標準
だけは超えたいと思っていた自分にとって、世界屈指のミュージシャンが集う
ナッシュビルでのレコーディングにすんなり対応できたのは、皆さんが想像する以上の
喜びを感じながらの作業で、いつも通りの雰囲気を出すことで精一杯でした。

エンジニアを含めた全員が音楽を理解しながらの演奏というのはこういうことか、
震えるほどの喜びを感じたこの経験はおそらく日本では再現不可能に近いでしょう。

そんな喜びの裏で、ナッシュビルの観光化、ビジネス色の行き過ぎによる音楽家の
レベルの低下、それによるリスナーのレベルの低下など悪いところもたっぷりと
目の当たりにして来ました。

正直さが特徴だったカントリー音楽からどんどん正直さが失われ、テンプレートの嵐。
「こうやったらカントリーぽいでしょ?」的なフレーズ、音色の乱用。どこにも魂は無い。
それでも景気の良さからか、腕のいいミュージシャンがいるのがナッシュビルの良い所。

名前につられて『お客さん』感覚でアメリカへ行く人達は、大枚をはたいて録音するような素晴らしい
スタジオも、中に入れば拍子抜けするほどの低下価格。
そりゃあそうですよね、日本でもミュージシャン同士の繋がりで
スタジオやミュージシャンを安く雇えますから。
お世話になった皆様!今後もよろしくね!

とにかく、世の中スピードアップしすぎてディテールとかどんどんどうでも良くなっている
みたいで、アホでもわかるカントリー、アホでも楽しめるジャズ、みたいにやらないと
まずは話題にもならない。恥ずかしいような演出をしないと気づいてくれない。

で、映画ボヘミアン・ラプソディー。
イギリスなどのまともなメディアはしっかり酷評してくれたらしいですが、
とにかく時系列がむちゃくちゃすぎて話にならない。
状況が違えば同じセリフでも意味が変わるくらいはわかりますよね?

それでも、そんなのどうでもいい。映画は脚色当たり前、感動したから嘘でも良いなど
そんな意見の多いこと多いこと。しまいにはクイーンはそもそも評論家受け悪かったけど
最終的にビッグになった。この映画も一緒みたいな😭

そこまで言われるとつける薬がありません。自分に置き換えてみて!
自分の最愛の人をすり替えられたら?
連帯責任をいつの間にか自分のせいだけにされたら?しかも死後。
駆け出しの大変だった頃がなかったことにされてたら?
それでも他人が楽し埋めれば良いですか?

しかも、劇中の歌に関してものすごい違和感を感じました。
僕の感覚的には、ピュアなフレディーの歌は2割あったかな?って感じです。
あとは加工なのかものまね君なのか。主演の彼が頑張るならまだわかるけど
あのごまかし感は僕の一番嫌いなパターン。

歌い回しとか、癖とかのわかりやすいところを必要以上にモノマネする感じは
心底頭にきたとしか言いようがないです。もちろんフレディーの歌を全ステージ
聞いたわけじゃないし、そういう録音もある可能性もゼロではないですが、
絶対ないと言い切れる雑さ。おそらく物真似君と混ぜつつ加工しつつだろうと思います。

なのでそれほど聞き込んでない人が気がつかないのも仕方ないし、むしろデフォルメ
なので『よりフレディーっぽい!』と思った人もいるかもですが、あれは0点です。

今やアメリカでもブランソンというモノマネの街が栄えてるので、
世の中的には面倒なアーティストよりも、過去の物真似をするミュージシャンの方が
人気が出る時代なんでしょう。日本ももうすぐそうなりそうですね。

クラシック音楽が死に絶えた道を順調にたどっているわけです。
皆さんに問いたい。本当にそれで良いんですか?
政府が嘘をついてもそんなもんだと我慢し続けるんですか?
結果偽物ばかりあてがわれても後悔しないんですか?
簡単に楽しめたら、今が良ければそれで良いんですか?

とりあえず僕には迎合は無理なので、どんなに損しようがこのまま進みます。
スーパースター、大金持ち、政治家、マスコミは信じません。
そういう時代は終わりました。もしかしたらなかったのかもですが、
音楽は素晴らしい。文化、芸術は素晴らしい。

posted by shinjibass at 20:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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