2018年11月16日

一事が万事。

2018年の10月の後半、念願のアメリカツアーを経て、ライブや
レコーディングもしつつ、ルート66を西から東へ進む旅を終え、11月。

今のアメリカの良い所、悪い所、自分なりに見たものと、実際とのズレに気づき、
フロイドを通じて知り合えたミュージシャンの
レベルの高さに驚き、それに無理なく溶け込めた僕と文が今までやってきた
こと、音楽や言葉に対する努力が間違っていなかったことを確認できたのは
大きな収穫でした。決して『お客さん』になることがなく、仲間として彼らと音楽を
創ることが出来たのは、日々の努力の賜物。

ミュージシャンになろうと決めた時から、日本でどうのこうのは考えず、世界標準
だけは超えたいと思っていた自分にとって、世界屈指のミュージシャンが集う
ナッシュビルでのレコーディングにすんなり対応できたのは、皆さんが想像する以上の
喜びを感じながらの作業で、いつも通りの雰囲気を出すことで精一杯でした。

エンジニアを含めた全員が音楽を理解しながらの演奏というのはこういうことか、
震えるほどの喜びを感じたこの経験はおそらく日本では再現不可能に近いでしょう。

そんな喜びの裏で、ナッシュビルの観光化、ビジネス色の行き過ぎによる音楽家の
レベルの低下、それによるリスナーのレベルの低下など悪いところもたっぷりと
目の当たりにして来ました。

正直さが特徴だったカントリー音楽からどんどん正直さが失われ、テンプレートの嵐。
「こうやったらカントリーぽいでしょ?」的なフレーズ、音色の乱用。どこにも魂は無い。
それでも景気の良さからか、腕のいいミュージシャンがいるのがナッシュビルの良い所。

名前につられて『お客さん』感覚でアメリカへ行く人達は、大枚をはたいて録音するような素晴らしい
スタジオも、中に入れば拍子抜けするほどの低下価格。
そりゃあそうですよね、日本でもミュージシャン同士の繋がりで
スタジオやミュージシャンを安く雇えますから。
お世話になった皆様!今後もよろしくね!

とにかく、世の中スピードアップしすぎてディテールとかどんどんどうでも良くなっている
みたいで、アホでもわかるカントリー、アホでも楽しめるジャズ、みたいにやらないと
まずは話題にもならない。恥ずかしいような演出をしないと気づいてくれない。

で、映画ボヘミアン・ラプソディー。
イギリスなどのまともなメディアはしっかり酷評してくれたらしいですが、
とにかく時系列がむちゃくちゃすぎて話にならない。
状況が違えば同じセリフでも意味が変わるくらいはわかりますよね?

それでも、そんなのどうでもいい。映画は脚色当たり前、感動したから嘘でも良いなど
そんな意見の多いこと多いこと。しまいにはクイーンはそもそも評論家受け悪かったけど
最終的にビッグになった。この映画も一緒みたいな😭

そこまで言われるとつける薬がありません。自分に置き換えてみて!
自分の最愛の人をすり替えられたら?
連帯責任をいつの間にか自分のせいだけにされたら?しかも死後。
駆け出しの大変だった頃がなかったことにされてたら?
それでも他人が楽し埋めれば良いですか?

しかも、劇中の歌に関してものすごい違和感を感じました。
僕の感覚的には、ピュアなフレディーの歌は2割あったかな?って感じです。
あとは加工なのかものまね君なのか。主演の彼が頑張るならまだわかるけど
あのごまかし感は僕の一番嫌いなパターン。

歌い回しとか、癖とかのわかりやすいところを必要以上にモノマネする感じは
心底頭にきたとしか言いようがないです。もちろんフレディーの歌を全ステージ
聞いたわけじゃないし、そういう録音もある可能性もゼロではないですが、
絶対ないと言い切れる雑さ。おそらく物真似君と混ぜつつ加工しつつだろうと思います。

なのでそれほど聞き込んでない人が気がつかないのも仕方ないし、むしろデフォルメ
なので『よりフレディーっぽい!』と思った人もいるかもですが、あれは0点です。

今やアメリカでもブランソンというモノマネの街が栄えてるので、
世の中的には面倒なアーティストよりも、過去の物真似をするミュージシャンの方が
人気が出る時代なんでしょう。日本ももうすぐそうなりそうですね。

クラシック音楽が死に絶えた道を順調にたどっているわけです。
皆さんに問いたい。本当にそれで良いんですか?
政府が嘘をついてもそんなもんだと我慢し続けるんですか?
結果偽物ばかりあてがわれても後悔しないんですか?
簡単に楽しめたら、今が良ければそれで良いんですか?

とりあえず僕には迎合は無理なので、どんなに損しようがこのまま進みます。
スーパースター、大金持ち、政治家、マスコミは信じません。
そういう時代は終わりました。もしかしたらなかったのかもですが、
音楽は素晴らしい。文化、芸術は素晴らしい。

posted by shinjibass at 20:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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